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オールキャラでもソーマ→女主←ブレンダンと男主→アリサ



「ゲームやらないか」
「やんねぇ。出てけ」
「隊長命令で却下。おーし、やるかー」

じゃあなんで聞くんだ
いや、一応礼儀として?
無断でドアを開けた時点で礼儀だのなんだの、ねぇだろうが
バレたか(笑)



とある日のとある夜。許可もなくソーマの部屋に雪崩れ込んできたのはタクマ・コウタ・アリサ・リンドウ・サクヤ・サツキ。つまり元と現第一部隊全員が集合したことになる。

「さて、では特別ルールな」

ゲームはトランプでポーカー。しかし基本的なルールは変わらない。まず五枚とって一枚から五枚までカードを変えることができる。これは二回まで。

「賭博は禁止なんで、ポイント制にする」

各自の持ち点を100点とし、コール(前の人より賭け点をアップ)かレイズ(前の人と同じ賭け点)かフォルド(勝負を下りる)にて何点賭けるか言う。そして役無し・ワンペア・ツーペア・スリーカード・フラッシュ・ストレート・ストレートフラッシュ・フルハウス・フォーカード・ロイヤルストレートフラッシュ・ファイブカードの順に0・1・2・3・10・15・20・25・30・50・100点がつく。それに賭け点が掛けられるという仕組みだ。ただし、フォルドを宣言した場合のみ、点数は入らない。

「ポーカーって、やってみたかったんだよね」

サツキはウキウキとメモ用の紙とペンを用意する。なにせ端数もあるから少しでも計算を間違えたらえらい損になるからだ。

「命のやり取り無しの賭け事は久しぶりだなー………でだ、タクマ?」
「なんです?」
「お前のことだから何か賞品とか考えてるだろ」
「やだなぁリンドウさん。当たり前じゃないですか」

いっそ爽やかにタクマは笑った。憎らしく感じなくもない。

「ゲームは7回。1人ずつ親をやる。7回目が終了した時点で得点の高い者が優勝。2位以下の人は優勝者の命令を一回だけ聞くこと」
「なんでもですか?」
「あんまり過酷なことはナシな」



ゲーム、スタート!




親は厳正なるジャンケンにて決定した。コウタ→リンドウ→アリサ→ソーマ→サクヤ→サツキ→タクマである。しかし親といってもカードを配って賭け点を一番に言うだけで、イカサマなど出来ようもない。それにそもそもトランプでイカサマなんて、かなり小手先が器用でなければならない。
だからこれは運である。
粛々と、それでも白熱した勝負になった。なにせフォルドを宣言しなければ必ず点は入るのだから。

そんなこんなで

「さぁ、早くも最終局戦になりました。各々それなりな持ち点になったと思う」

最後のカードが配られた。



最後のベッド(賭け点を言い合う)は全員が「全点を賭ける」と宣言し、後は見せ合うだけである。

「最後は役順に出していこうか」

ワンペア、ツーペアがいなくて、スリーカードでコウタとサクヤ。フラッシュでアリサ。ストレートがサツキ。ストレートフラッシュがリンドウ。ここまでで負けは決定である。この先は賭け点が50と100なのだから。

「つーか、お前らどんだけ運いいんだよ」

禁煙シガレットをくわえたリンドウが呆れたように言った。

「じゃあせーの、で開示しようか」

せーの、



「…………チッ」














「「「「「ファイブカードォ~?!」」」」」

ソーマのスペードでしかも10・J・Q・K・Aの、確率が百万分の一を差し置いて、数字は9といえどジョーカーを合わせた五枚は、さらに確率が低いのをタクマは出してきた。

「俺の勝ちってことで」

これがこんな場でなければとても良い笑顔なのだが、いかんせん不穏すぎる。

「明日、任務に行く前に俺の部屋に来てね~♪」

………至極楽しそうに去っていった。

「アイツまさか謀ってないよな………?」

それに誰も答えられなかった。




「ちょ、黙んないで!反応っ反応をして!!」
「いやぁ………」
「なぁ………」
「えっと………」

タツミ、ブレンダン、ヒバリはサツキの珍しい格好に戸惑いを隠せないでいた。そしてサツキ自身も。

「好きでこんな格好してるんじゃないや~いっ」

こんな格好――――メイド服である。しかもフリルたっぷりミニスカにニーハイという。

朝一番に任務があるため、早めにタクマの部屋へ向かった。入室の許可を得て、開いた瞬間に固まった。何故かタクマの部屋はカーテンによって二つに区切られており、リッカがひどく晴れやかな表情で出迎えたのだ。

「実はリッカに頼まれてさ」

というのも第一はみんな顔もスタイルもいいのに代わり映えのない服でつまらないから色んなのを着てほしいということなのだ。
確かにサツキもパーカーにミニフレアが通常服だ。だが色はちょくちょく変えてはいる。

「俺はそれを免除してもらう代わりにその場を提供することになってさ。ほら、わかったと思うけど、ポーカー強いんだよね」
「あたしは今でもタクマに着てほしいなぁ」
「ははっ」
「…………とにかく今日一日は今から渡す服でいてね♪」

そしてモノクロ調の服を渡され、カーテンの中へ追いやられた。

「っていうか脱いだ服をどうしろと………」
「自分の部屋に持って帰ってね」

諦めるしか他なかった。




「でもサツキさん、いつもミニフレア履いてるじゃないですか」
「下にスパッツ履いてるもん。うーフリルがくすぐったいよぅ」

ここで何事かタツミが呟いた。それは隣にいるブレンダンしか聞こえなかったようで、ブレンダンが赤くなった。

「そういやぁ他の人はどんな服だ?」
「あ、来たみたいですね」

チン、と軽快な音をたててエレベーターが開いた。
先に出てきたのは藍色のチャイナドレスのサクヤ。深いスリットから覗く足が艶かしい。そしてリンドウは黄緑色のチャイナ服。この二人はなるほど、ペアルックであった。柄は同じで、お互いのイメージカラーを交換したようである。

「あれはいいのか?」

白いコートを着こんだアリサ。ただし少しだけ見える首元や裾から伸びる足はシンプルな足首を固定するタイプの赤いサンダル。何を着ているのか全くわからない。

「仕方ないの。あの下はビキニだから」
「「げほっ」」
「ええぇと、あのクマは?」
「コウタだけど………あれって服じゃなくて、衣装だよね」

可愛らしい顔をしたクマの着ぐるみはコウタが入っている。首の赤いリボンがポイントだ。

「「「あ、」」」
「それじゃ行ってきますっ」

そもそもサツキが先に来たのは受注確認のためで、これはなるべく人前に出たくないからジャンケンで生け贄を決めたのだ。特にソーマはすこぶる不機嫌で一緒に行くサツキとしては、なんとかこれ以上悪くなってほしくないわけで。

「………あれ、見たか?」
「あぁ、珍しいな………」
「だろう?」

任務に行けないリンドウが近づいてくる。

「いやー空気が重いのなんの。自分が人前に出るのもやだし、サツキが出るのもやだし?結局サツキになっちまったんだけどな」
「あれ、あの二人はお付き合いされているんですか?」

ヒバリの言葉にぴくりとブレンダンの肩が揺れた。

「違うぞ?…………まだ、な」

ニヤリとした笑みでブレンダンの肩を叩くとリンドウは去っていった。

「フード被っていないの、初めて見ました」
「さすが元支部長の息子………顔立ち整ってるから似合う、似合う」

「――――執事服か」







(着ぐるみってこんな視界いいんだなー。寒くないし)
(普段とあんまり変わりないわねー)
(いやーいい眺めだ)
(悔しいですが………あまり暑くないですね)
(…………動きにくい)
(教会に合わないねぇ)




コウタとサクヤは鎮魂の廃寺
タクマとアリサは煉獄の地下街
ソーマとサツキは贖罪の街
にて任務中




おまけ
「リンドウさん、撮れましたか?」
「おーバッチリだ」
「じゃあこれ女性陣のです」
「ヤロー共のな」

リッカとリンドウは協定を結んでいた。

「タクマさんのは寝顔ですか」
「ま、好きに使ってくれや」
「これでタクマさんにも着させられます!」
「その代わり、」
「リンドウさんは撮りません♪」



(俺らだけなんて不公平だろ?)








ソーマが執事だよ!これは女主をメイドにするしかねぇp(≧Д≦)q
私の中のリッカはいい性格してます(笑)




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