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世界はまだまだ残酷で









あの一部の人間以外大多数に知られずとも、大きく揺るがせるほどの事件から早二年。アラガミは相も変わらず人々を襲いつつ野にはこびり、神機使いも増えたり減ったりを繰り返していた。







贖罪の街――――

「なぁソーマ。知ってるか?」
「………なんだ」

ヴァジュラ二体の討伐には第一部隊のリーダー・タクヤと、ここ二年で丸くなったと言われるソーマ。その帰り、迎えの車を待っている時のことだった。

「また新人が来るんだと。新型の、女の子だってさ。ツバキさんとリンドウさんが話していたのを聞いたんだ」
「…………盗み聞きの間違いじゃないか」
「たまたま聞こえたんだって。とにかくさ、仲間が増えるのは嬉しいよな」
「……………こないだみてぇにすぐくたばる奴じゃねぇならな」
「ま………そうなんだけどさ」

つい先日、入って三日目でアラガミに喰い殺された新人の女性は、ただただ怯えて、怯えて続けていた。武器を振るう自分にさえ怯えていた始末で、言い方は悪いが当然の結果といえた。これを含めての、ソーマの台詞はリーダーとしてタクヤも考えていなかったわけではない。むしろいつも心の片隅に残っている。隊を預かる者として、怯えてなにもしない者はチーム全体を危険にさらす。

「でも彼女は彼女として、少し羨ましかったよ。こんな仕事の中で、彼女はずっと人間だった」

ひとたびこの仕事に慣れてしまうと、アラガミがただの素材に感じてしまう。自分が強くなるための材料でしかなくなるのだ。怯えるなんて感情は遥か彼方である。

「死んだんじゃ、元も子もない」
「確かに。もうちょっと強くあって欲しかったな………っと、来た来た。さぁ帰ろうか。ジャイアントコーンが待ってる」
「………物好きな奴だ」

食べにくい飽きると不評のジャイアントコーンが、タクヤは好きだった。





二人がエントランスに戻ると、第一部隊全員が一つのテーブルを独占して談笑していた。

「タクヤ、ソーマ!こっちこっち!」
「おかえりなさい。タクヤさん、ソーマさん」

二年で順当な成長期真っ只中のコウタとアリサがにこやかに二人を迎えた。タクヤはこうしてこの年下二人を見ると二年は決して短くなかったと思わせる。コウタはまだまだやんちゃであるものの、戦地に赴けば心置きなく後衛の陣頭を任せられるようになったし、アリサもメンタルケアはもう必要ないほど落ち着いて新人の心的フォローもしていたりする。

「あ、今タクヤ、物思いにふけってただろ」
「おっ。よくわかったな」
「だって一気に老け顔になっていましたから」
「お前ら………」

中々に息のあったコンビでため息をついた。この二年で入った新人達も笑っている。ソーマも、まとう空気が穏やかだ。

「全員集まったか」
「リンドウさん」

十年以上ゴッドイーターを続けた彼は右腕を失った今でも飄々とした態度で慕われている。

「今日から第一部隊のメンバーになる新人を紹介する」

リンドウが半歩、身を引いた先に、一人の女性が立っていた。

「篠崎遙(シノサキ ハルカ)です。よろしくお願いします」
「ハルカはタクヤとアリサと同じ新型神機だ。仲良くするよーに。んじゃタクヤ、引き継ぎするからついてこい。他はおしゃべりでもしてな」





「ハルカでいいよな?ハルカはどの辺りから来たんだ?あっ、オレは藤木コウタ!」

部隊一のムードメーカーであるコウタが早速問いかける。特に女の子相手だとさらにテンションがあがるのはお約束で、アリサはひっそりとため息をついた。その丸分かりの態度は、相手の取り方により不愉快を与えてしまう。

(学習能力のない………)



「私は、あなた方と仲良しこよしをするつもりはありません」



「私はまだ新兵ですので、しばらくは同じ任務になることはないでしょう。でも同じ任務についたとしても、馴れ合うつもりはありません。ですがご安心を。討伐時は協力体制をとりますので」

淡々と無表情で流れるように言い切った。

「なるべく私と関わろうなんて思わないでください」





「あれ、ハルカとソーマはどうした。しかもなんだこの空気」

タクヤが引き継ぎを終え、エントランスに戻ってくると、上の二人を除いたメンバーがどんよりとした空気を背負っていた。

「ハルカってさ、以前のソーマみたいだな」
「うん?」
「付き合いは、あくまでも任務遂行中のみでいいって、言われたんです。それだけ言って、部屋に戻ってしまいました」
「せっかくソーマもとりあえず残る姿勢とってたのにさ、一緒に自室に戻って行っちまった」

他のメンバーもそれぞれに不満を口にする。

「あーまぁ、人は変わるもんだからさ、そうやいのやいの言うな。だから今日はターミナルで我慢してくれ。っつーわけではい、もう解散」

食堂へ行くもの、自室へ戻るものと散り散りになった。エントランスにはタクヤ以外、あとは受付にいるヒバリのみ。そのうち任務を終えた大森タツミがやってくるだろうと、ヒバリに軽く挨拶をして自室へ戻った。










篠崎ハルカ:18歳
2073年に第一部隊入隊。新型適合者。
双子のトオルという妹がいたのだが、アラガミの襲撃による建物崩壊に巻き込まれ死亡。生まれ落ちてすぐに捨てられ素材回収人に拾われたのだが、出生届が提出されていなかった【存在しなかった子供】である。


ターミナルデータベースの人物紹介より




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