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もしも、を話すのは決して無駄ではないよ

アナグラの屋上は普段、要人や遠征の為のヘリが止まるようになっているため、普段や特に夜なんかは誰もおらず、静かである。

「………トオル」
「やぁ、ソーマ。どうしたの?」

その真ん中に大の字で仰向けになっているトオルは起きもせずに手だけふった。

「どうしたもこうしたも、お前が持ってる音源を借りに行くと、言っただろう」
「あっと、ごめんね。忘れてたよ」

と言いつつも起き上がろうとしない。

「………何しているんだ」
「まぁとりあえず座りなよ。まだ動くつもりはないからさ」

明日はお互い、緊急要請が無い限り休みでしょ?
にこやかに笑った。ソーマは渋々隣に座る。

「では、さきほどの答えだけど…………月見だよ。君の真似」
「俺の?」
「気づいてないのかな?君は新月の日以外はことあるごとに月を見上げているんだよ。だから、なんでかなぁと思って」

「アリサに聞いてみたんだ。途中からリンドウとサクヤも入ってきたけど」





アーク計画は一部の上層部。ここ、極東支部現支部長ツバキとサカキ、そして二年前からいる第一部隊のみ。それはさらにマーナガルム計画、すなわちソーマの出生も関わってくる。神機とゴッドイーターが確率したのは、アラガミと間の子(あいのこ)であるソーマの誕生あってこそで、これは機密事項だ。なぜなら人間を玩具にした、とか異常な盲信者を出さないためである。
しかし、トオルはそのマーナガルム計画を元に作られた研究者の娘のクローンであり改造人間である。だからもし、研究者――――シノサキ博士がトオルを発表していたら。間違いなくトオルも研究対象になっていただろう。こんな、『もし』の話をしても仕方ないが、結局は同じ穴の狢(むじな)であるのだ。リンドウとサクヤが、何でもいいからわかりあえたら、という思いから話したのであった。

「傷の舐め合いは趣味じゃねぇよ」
「傷と思ってるんだ?」
「…………」
「ふふ―――その顔は正直微妙ってとこかな?」
「他の生活が想像出来ないからだ」
「それは今の生活を踏まえてでしょう………わからなくはないよ。私も、そうだ」

しばしの沈黙がおちる。答えのない問題を考えているわけではないのだが。

「ともかくさ、聞いたのだよ。【シオ】のこと」
「…………」
「仲良かったんだってね。私もいたら、仲良くしたかったなぁ。とても可愛い子みたいじゃないか



そしてお月さんに行ってしまった」



「………で?」
「ソーマからも聞きたいな」
「何も話すことなんてねぇよ」
「………ふぅん」

トオルはまだ起き上がる気配はなく、仕方ないのでソーマはヘッドフォンから流れる音楽に耳を傾けた。





どれくらい経っただろうか。月は頭の真上に来ていた。ふと気づくとトオルは屋上の縁ギリギリに立っていた。赤いパーカーとミニフレアが下から吹く風ではためいている。

「おい」

危ないと思って声をかけた。屋上にフェンスはなく、少しでもバランスを崩したらまっ逆さまだ。アナグラは、地下も結構あるが、名前と反して上も結構な高さである。
それに、中が見えそうだった。まだまだ食べ盛り育ち盛りの青年なのだから、もう少し気を使うとか。
けれどもトオルは月を見上げるばかり。
そうして、妙な既視感にとらわれた。

月光を浴びるトオルの背中
綺麗な赤が、赤黒く、まるで血のように―――



「私は赤が好きよ。生きてるって感じがするもの。でも、死んだ人の赤は嫌い。これは、誰しも同じだけど。白も好きね。特に完全な白じゃない方がいいな」
「完全な?」
「例えばそうね、ソーマの髪とか。光に当たるとプラチナのように光るのがとても綺麗。だからフードで隠しちゃって、勿体ない。他にも、雪とか。こないだ見つけた記憶媒体に雪についての特集があったんだけどね、よく見ると雪に出来る影って青いんだよ」
「…………」
「月もね、よく見るとうっすら黄色いの。膨張色だからかな、なんとなくふっくらしてて、おもちみたいで美味しそう」
「………シオ」
「ん?」
「シオ、も言っていた」
「あはっ!やっぱり気が合いそうだねぇ」

もし、トオルとシオが出会っていたら。似たようなのが集まって、何が起きただろうか。もしかしたらシオはソーマではなくトオルのほうになついたかもしれない。
だが、もしの話はただの心的な安定を求めるだけだ。

「色気のない………」
「いろけ、って何?」
「!?」

本当に、気があったかもしれない。それも、かなり困る方向に。





「ねーねー。いろけ、ってなーにー?ってかどこに行くの?」
「辞書でも引け!部屋に戻る!」
「あぁ、じゃあ部屋入れてよ。ソーマが持ってる音源聞きたいし」
「部屋に帰れ!!」








題名訳:プラン・リュンヌ
【満月】という意味



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